チャージオフとは

チャージオフとは、回収できないと判断された借金を、貸した側の損失として処理することです。

アメリカの場合、クレジットカードの場合、返済が180日以上の延滞になったとき、そのカードの残高を、回収不能とし、取り扱い銀行が損失として処理します。

これは、連邦金融機関調査委員会の規定によるもので、アメリカでは、ほとんどすべてのクレジット会社がこのルールにしたがって延滞された借金を処理しています。
 
チャージオフされると、お金を貸している銀行の債権の元本残高が減ります。減った分は、たいていは、利息の超過回収分を、元本勘定で振り替えることで補填されます。

しかし、チャージオフ額が金利手数料を越えてしまった場合はどうでしょう。

銀行は、カード債券というものを発行し、投資家からお金を集めています。これは、カード会社の借金を返してもらう権利の一部を商品化したようなものです。

カード債券を購入すれば、やがて利子がつくことでお金を増やせるというのが、投資家の期待です。

その、カード債券を利用して、損失を補填する事になります。つまり、チャージオフが行われて最終的に損をするのは、カード債券に投資した債券の投資家、というわけです。

投資家は、どれくらいチャージオフされているか調べる事で、カード債券の安全性を比較することができます。

アメリカでは、カード普及を目指すために、リスクの高い人たちにもクレジットカードを発行しています。チャージオフの原因の半数近くが自己破産です。

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